非常に科学的な話。それも高校以上の科学的知識が出てくる。高校程度の知識も出てくるけど、ある程度広く知っていないとトリックがわからないと思った。「爆ぜる」なんて「黄色い火」という言葉で理系の人ならトリックがすぐにわかると思う。ただ、専門分野が違う話だと最後の湯川助教授の解説までわからない。
文系で化学や物理をあまり専門的に習っていない人はトリックがわかりづらく多少ずるさを感じるのではないだろうか。しかし全体的な話と解決後のオチみたいなものが綺麗に書かれているのでそこでカバーされている。
科学好きなら思わず挑戦したくなる科学話。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/02/10
- メディア: 文庫
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