もう戻れないあの日

箸の持ち方を改善しようと決めて約一ヵ月半。始めた頃に比べれば幾分マシになったけど、それでもうまく掴めないときがある。
あまりにもうまく掴めず食事が楽しめず「キィーッ!」ってなることも多々ある。
そんなときは前の正しくない、だけど自分にとっては馴染みの持ち方で掴もうとする。
しかし、最近それをやるとおかしくなっていることに気付く。「キィーッ!」ってなることが減ったので、昔の持ち方をやるのはめったになかった。
この前今の持ち方と昔の持ち方、どっちが慣れているかやってみた。すると、両方とも中途半端になっていることに気付いた。おかしいぞ。今の持ち方がまだ完全にできていないからうまくできないのはわかるけど、昔の持ち方もうまくできなくなっていた。
どっちの持ち方も同じようにうまくできない。昔の持ち方は物心ついたときからの馴染みの持ち方なのに、ぽろぽろと箸から落ちる。
プチショックだった。どっちかに落ち着くかとは思ったけど、まさか両方ともできなくなるとは。昔の持ち方に戻れない。特に食べ物を箸で掴むことに困らないあの日はもう帰ってこない、戻れない。
このままだと単に「箸を使えない人」で終わってしまう。
今が転換期だと思いたい。良0−悪10から良5−悪5になっているのが今の状態だと思いたい。やがて良10−悪0になってほしい、なりたい。
大きくなってから今までの習慣を変えるというのは難しいと身をもって学んだ。まだまだこれから。


ただ、逆上がりは小学校3年生でできなくても大丈夫。17で初めてできた私が言うのだから間違いない。誰だ、小3で逆上がりできないと一生逆上がりできないって言ったやつは。小学生はアホだから本気で信じるぞ。少なくとも私は信じた。