ニアライブ『耳をすませば』

風呂上りテレビをつけたらやっていた。ああ今日だったかと思い見始めるも始まってすぐだったので、この微妙な見逃しが気になりDVDで鑑賞開始。当然のことだけどCMがないので時々チャンネルを変えると遅れが縮まっていく。
見終わった時に日テレにチャンネルを変えるとちょうどラストの日の出のシーンだった。だからすぐにまたエンディングをむかえる。追いつけ追い越せの変則ニアライブだった。
耳をすませば』は本来の青春恋愛話ではなく「目標にむかう」という視点で見るようになってしまった。目標とは何かということすらぼやけてきてグダグダとしている私にとってこの視点で見ると非常に考えさせられる。
あれだけ自分の夢にむかって確固たる信念で日々努力している人が近くにいたら、そりゃ憧れだとか好きだとかいう気持ちよりも自分のふがいなさがより浮き出ちゃうよなあ。
金曜ロードショーはエンディングを省くことがあるけど、『耳をすませば』では省かず最後までやった。これはよかった。主題歌の『カントリー・ロード』が聞けたのもよかったし、本当のラストを見せたのもよかった。
時間進行からしてたぶん日の出の告白後の一日だと思うけど、単なるエンディングロールの背景というだけではなくちゃんとストーリーが入っているのがいい。夕方に夕子が電柱の近くで待ち、杉村に告白するシーンがある。杉村が通り過ぎるのでああ結局ダメかなと思いきやその後の杉村の笑顔で話している様子と夕子が一緒に歩いていく様子で成功したんだなと思う。あそこまでがストーリーとしてなっているのでやっぱりエンディングは重要な要素になっていると思う。
サントラで聞くと音楽だけでシーンが頭の中に浮かんでくるのがいい。サントラはジブリ好きとして時系列でまとまっている『STUDIO GHIBLI SONGS』が一番いいと思う。『火垂るの墓』の『はにゅうの宿』と『おもひでぽろぽろ』の『愛は花、君はその種子』がこのアルバムの中でいい味を出している。
ジブリはいろいろと考えさせてくれる。「目標」とは何か、「目標にむかう」とはどういうことか、2時間弱のアニメで真剣に考えてしまった。


耳をすませば [DVD]

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「耳をすませば」 サウンドトラック

「耳をすませば」 サウンドトラック

STUDIO GHIBLI SONGS

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