ライブ鑑賞終了

メドレーの『わすれじのレイド・バック』で涙。この曲は生まれた前に発売された曲。もちろんリアルタイムでは知らない。だけど泣けてくる。「逢えない時こそ愛しい人だよ」なんて本当に素晴らしい。これを普遍の原理というのではないのだろうか。サザンで最も売れた『TSUNAMI』のメインともいえるサビが「見つめ合うと素直にお喋り出来ない」なのは個人的には本当に嬉しい。サザンらしい、日本人らしい心情だな、と思う。そして普遍、不変。
リアルタイムでサザンを見ること・知ることができた人たちが羨ましい。なぜもっと早く俺を生んでくれなかった、おふくろ。でも78年に生んだらデビュー当時のサザンを知らないなあ。サザンデビュー時に最低でも思春期の少年でいたい。そう考えると・・・なぜもっと早くおふくろを生んでくれなかった、ばあちゃん。ライブで隣の席や前後の席がサザンメンバーと同い年のような人たちを見て憧れてしまった。ああ、この人たちはリアルタイムでコミックバンドと思われていた時代のサザンを知っていたんだな、と。
馬場・猪木のBI砲全盛期とサザンデビュー時をリアルタイムで知ることができなかったのが人生で一番悔しい。といってもどちらも生まれていないから私の人生とは直接リンクしていないけど。親父にどんなに「初めは何言っているかわからないバンドで、だけどエリーで見方が一変して、その後はチャコの海岸物語まではぱっとしなかったんだぞ」と言われても実際にその時代にいたわけじゃないからわからない。それが本当に悔しい。