小学生が防犯ブザーを持つのが当たり前の時代

私が小学校の頃は「だいじょぶだあおじさん」というのがいて不審者というよりは面白かったんだけどなあ。
某タクシー会社の運転手で、下校の時に時々現れた。下校途中に後ろからタクシーで近づき、追い越す時に「だいじょぶだあ」と言う。ただこれだけのことだが、小学生の私にとっては最高に面白かった。友達と一緒に笑い、それまでの話題が一気にだいじょぶだあおじさんの話に変わって家に帰るまで持ちきりだった。
当時「志村けんのだいじょぶだあ」というバラエティがあったからきっとそれを意識して、子供を驚かせたり笑わせたりしようとしたのだろう。毎回言う言葉は「だいじょぶだあ」だったが、毎回大爆笑した。追い越される一瞬のことなので誰も顔を見たことがない。
今そんなおじさん、もしくはタクシー運転手がいたら間違いなく地域の大問題になっているだろう。思えばいい時代だったのかもしれない。