帰省中にあったこと

帰省中は米を食べなかった。一人暮らしの時は米がメインだったので、実家に帰ったらおかずだけしか食べないようにしようと思っていた。ガチで酒とおかずのみだった。あんな食生活できる男になりたい。
冬に帰省すると親父と必ず話すのが雪投げのこと。といっても雪かきのほうではなく、人を雪に投げる=雪投げのこと。
小さい頃悪いことをしたらよく引っぱたかれた。顔面ビンタをされ怒鳴られる。悪いことをしたので当然だが、冬になるとさらにバージョンアップして雪が積もった庭に投げられる。
一番ひどいとパンツ一丁(小さい頃だったのでトランクスではなくブリーフ)にされ投げられる。雪が冷たいのではなく痛いということを身をもって学んだ。投げられるだけならまだしも、その後玄関の戸を閉められて家に入れてくれない。パン一だから雪や風はモロに当たるし裸足だから足が凍ってくる。必死に謝ってなんとか入れてもらうのだがその時間が30分にも1時間にも感じられた。実際はほんの数分だと思うけど。
客観的に考えると虐待のような気がしないでも・・・でも悪いのは自分だったなぁ。おふくろには「夕食の時に親父に名前呼ばれただけで泣き出したこともある」と言われた。それはもうトラウマ・PTSDでは・・・
ただの暴力ではなく愛のムチだったのか、それともそんなことを乗り越えるほどの愛の無知、アホだったのかはわからないが、虐待をされたという思いはないし恨みもない。ただ、大学入ってパワーアップしたのにも関わらず未だに勝てる気がしない。これが唯一残ったトラウマだろうか。
帰省した時に雪投げされた庭を見たら昔と同じく雪が積もっていた。そこにはビール瓶がいっぱい刺さっていた。そのビールを夜親父と飲んで雪投げの話をした。
新年会で保健の帝王I井師匠と話をした。昔よりも保健の知識は増えたからさすがにもう師匠に並んだだろうと思っていたが、実際は足元にも及ばなかった。さすが師匠、レベルが違う。この人には勝てねえ。でもいつか勝てるようになりたい。
母方の実家に行ったら祖母に「泥棒だばえ(家)まで持ってがねけど火事だばえも持ってぐがらな、気をつけれよ」と言われた。毎回言われる。確かにそうだ、泥棒はさすがに家までは持っていかない。子供の頃から言われているから、一人暮らしをしている今、寝る時と外出する時は全ての元栓を必ずチェックする。火の用心。