父親が4人というぶっ飛び設定。それ以外にも紅白知事選、富田林さん、ドッグレース、牛蒡男、同級生の突然の不登校、殿様、というぶっ飛んだ人物と出来事が出てくる。
文庫で500ページ強となかなかのボリュームだけど、上記のようなぶっ飛んだ話がどんどん出てきてどんどん展開していくので、あっという間に読み終わった。父親が4人という設定も段々と馴染んできて、この家族は父親が4人いないとダメだな、うまくいかないな、と思ってしまうくらい。相変わらずの伏線の多さとその回収は心地良い。
ラストの事件とその解決方法は痛快だった。そんな知らせ方とそんな解決方法あるか!と唸った。ただ、ここまでいろいろな人物と事件があったのだから、もう二転三転あっても良かったなあと思ってしまった。これでも十分面白かったけれど、伊坂作品だからもっともっとと求めてしまう。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (35件) を見る