『アラビアの夜の種族 Ⅱ』を読んだ

Ⅰのアーダムに続き、Ⅱではファラーとサフィアーンが登場。その二人の壮絶な人生が別々に語られ、やがて阿房宮内のアーダム討伐という共通の目的で両者、そしてアーダムともつながる。この場面とミイラと化したアーダムとの戦闘の場面は興奮した。一千年の時がどうつながるのか、ファラーの素質、サフィアーンの素質がどう意味するのかがわかり、バラバラに思えた語りが一気にひとつの物語になってきた。
さて、この物語が夜の種族によって全て語られ「災厄の書」となり、ナポレオンの侵攻を止めることはできるのか。第三部が気になる。

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)