金原節炸裂。ハマる人はたまらない、合わない人は拒絶する。『オートフィクション』からさらに金原節に磨きがかかってきたような気がする。
相変わらず強烈な「依存」「破滅願望」「食」が書かれている。あといつものエログロ。特に「依存」書かせたらこの人だろうと思わせるくらい依存について強く書かれている。どうして主人公はここまで依存したく、依存し、依存から抜け出せないのだろうと思う。最後の展開は主人公みたいに依存が強くない読者からしたらそれでもそっち?と思ったけど、それまでの場面を思い返すとああ、やっぱりそこにいきついてしまうのかと思った。
『オートフィクション』を読んだ時はそろそろ別の作風が読みたいと思ったけど、やっぱりこの作風で次が読みたいと思う。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/07
- メディア: 雑誌
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