ヒーロー

疲れた。とにかく疲れた。疲れていない人なんていない、みんな同じだとわかっていても自分だけ辛いと思ってしまう。弱い。
そんな気持ちの中日曜に見たPRIDE番組を思い出したらじわっときた。桜庭の笑顔も泣き顔も涙を誘われる。
桜庭はプロレスラーだ。何が「プロ」なのかをわかっている。上から危険をおかさずポジションをキープして3R終わり判定勝ちになってもそれは勝ちだけど、そこまで勝負論に走った試合は見たくない。やっぱり一本取りに行く姿勢に憧れや感動を覚える。そしてさらに見ている人を喜ばせようとする桜庭は素晴らしい。
限界論や階級転向を言われた時にそれにはっきりと反論し自分の考えを通した。信念を曲げなかった。そしてライバルのいる地球の裏側のジムに行き強くなろうとした。なかなかできることではない。
秋田の実家での母親のインタビューややりとりがほほえましかった。「こっそり見ていたのよ〜ブッチャーとか」と昔を思い出すサク母、家に飾っている写真についてサクと「ホイラーだってぇ、ホイスじゃねくてホイラーだって」話し合うサク母、最高だ。
強くなければ面白くない。一本取りに行かなければ面白くない。ドラマがなければ面白くない。生き様を見せなければ面白くない。桜庭だから面白い。