『みんなが好きです!』セットリスト&個人的ライブリポート

セットリスト通りに作ったCDを聞きながらのリポート作り。
まだツアー中でネタバレしちゃうといけないのでセットリストとリポートを「続きを読む」以下に分けました。
いい席だったし、本当に行ってよかった、生きててよかったと思えるライブでした。未だ興奮冷めやらずいった感じです。
人間というのは欲深く、これほどいい思いをしたのにもっと行きたい!と思ってしまいます。



SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 「みんなが好きです!」


1.Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)
「これから何が起きるんだろう?」と「胸いっぱいの緊張とわくわくをサザンへ」状態で始まったこの曲。いきなりテンションピークに。
イントロから「Heyちょっと待って下さいねェちゃん」のフレーズでなぜか泣きそうになった。
2.My Foreplay Music
続くはサザンファンならイントロだけで盛り上がるこの曲。久しぶりだな〜と思いつつテンションはさらに高まる。
3.希望の轍
そして誰もがイントロでわかっちゃう希望の轍。シングル化されていないのに有名な曲。ドキュメンタリーやめざましでよく使われている。
CD以外でよく聞くせいか、最近はちょっと敬遠気味だったがライブ終了後から大解禁。ライブでは照明演出でより壮大なものになっていた。
   〜MC〜
出だし3曲でもう全身ビリビリの興奮状態。すげえよ、この出だし。MCでは桑田さん「帰ってきたぞ〜!」「ありがと〜!」「アリーナー!!!」「西スタンド〜!!!」「東スタンド〜!!!」と絶叫。「桑田さんが歌以外のことで声出している」ことに今ライブにいると実感した。
4.神の島遥か国
沖縄!って感じのこの曲にジャン、ジャン、ジャン、ジャンジャンという独特な手拍子が最高に合いハイな気分に。この曲すごい好きで、楽しさとせつなさが混じった極上のバラードだと思う。
5.セイシェル 〜海の聖者〜
アルバムらしい曲でとても気に入っているけどライブにはちょっと合わないかなと思っていたらちゃんとやってくれた。ありがとう!セイシェルの世界観がわかりやすいようスクリーンでうまく演出されていた。サビの桑田節が本当に素晴らしかった。
6.愛と死の輪舞
ちょっと哀愁あふれる前曲から一転、幻想的な世界に。同じアルバムの曲なのにこうも違うなんていろいろなベクトルの曲を作る桑田さんならではの展開。オペラ座みたいなダンサーがこの曲の世界をうまく表現している。
7.JUMP
スクリーンにアニメ風の演出が出ている中の演奏。言葉を聴いているという感じでゆっくりとした手拍子の中心地よい気分に。
8.愛と欲望の日々
出ました、略して「愛欲」。もちろん着物ダンサーズ登場。そしてサビではみんなノリノリで胸の前での手回し→指を突き上げ→手回し→下からの突き上げの振り。盛り上がるな〜
9.別離(わかれ)
キラーストリート』の中でも特に好きな曲。間奏にセリフの部分があって、桑田さんライブでは恥ずかしいからこの曲やらないだろうなあと思っていただけにイントロが流れた時はめちゃくちゃ嬉しかった。
なんだろう、この軽快なリズムがもたらすせつなさと悲しさ。何もせず聞き入ってしまった。泣きそうだった。間奏のセリフでは御当地風に替えられていてまたそれが嬉しかった。
『LONELY WOMAN』も大好きだけど今回は演奏されなかった。それがちょっと残念。
10.ごめんよ僕が馬鹿だった
せつない曲が続くかな、と思っていたらまた逆のベクトルへ。イントロのギターでスタンドもアリーナも大盛り上がり。
間奏では桑田さん、ムクちゃん、誠さん、やっちーが前に並んで同時演奏。さらにサポート含めた他のメンバーの楽器も一体化していた。みんな笑顔で本当に楽しそうに演奏していたのが印象的だった。ライブにぴったり、これから定番になってほしい曲だと思った。
11.リボンの騎士
キラーストリート』のうちのどちらか1曲はやるだろう、やるならこっちだろうと思っていた曲。セクシーな男と女のダンサーが妖しく踊りエロティックなムードに。曲が進むにつれ露出度は増し、最後のほうは男が上半身裸、女が下着姿という親子連れの子供にはちょっぴり刺激的。
   〜MC〜
メンバー紹介と御当地話を織り交ぜつつの楽しいMC。メンバー紹介は地元の人が笑えるようなツボをおさえていた。ヒロシさんの紹介の時にお笑い芸人のヒロシのあの曲が流れる中「猫ひろし!ニャー!」と言ったのが面白かった。桑田さんの引張りが上手かった。「僕何かあったり思う時海行くんですよ。海行きたいな〜・・・」で次の曲へ。
12.YOU
スクリーンには海や砂浜が映し出され、秋なのに見事に「海」の世界へ誘われた。
13.海
そして続くはこの曲。海〜な世界満喫。アルバム曲続きの中こう来るか〜と感心と感動。
14.栞(しおり)のテーマ
大好き!な1曲。個人的にも思い出の曲なのでやってくれたことに本当に感謝。私が生まれる前の曲なのに全然古さを感じさせない美しい曲。色褪せない。
スクリーンにはメンバーが記念写真を撮っている風景や会場入りした様子が映されていた。桑田さんが原坊をおんぶして歩いている様子がとてもほほえましかった。いい夫婦だなあ。
15.Bye Bye My Love(U are the one)
マジで?これもやってくれるの?と思った。イントロからドキドキが止まらなかった。曲全体の雰囲気が憧れを抱かせてくれ、それはライブでも変わらなかった。というよりさらにこの曲の世界に浸れた。
16.からっぽのブルース
そして『キラーストリート』収録曲に戻る。スクリーンには世界の今のリアルな現状が映し出されていた。歌と写真に考えさせられた。
17.恋するレスポール
タイトル通りもちろんギター色全開。サビの重厚さが体の中にズンと響いた
18.夢と魔法の国
この曲をライブでやることで「ライブで盛り上がるのもいいけどちゃんとマナーを守りましょう」という風に解釈できた。このツアー向けに作ったと思うのは考えすぎか。
歌詞の「悪あがきはやめて!!」の「やめて!!」の部分でスクリーンに「STOP!!」表示で一瞬止まるのがよかった。
19.キラーストリート
イントロだからまずライブではやらないだろうと思っていたので予想はずれ。シンプルな構成と照明で1分ちょっとの間異空間に行ったようだった。
20.限りなき永遠の愛
予想がはずれたといえばこの曲もそう。アンコールラストがこの曲だろうな、と予想していた。桑田さんの絞り出すようなあの声と演奏、照明が最高にマッチしていた。心打たれた。
アルバム発売前にラジオで初オンエアされた時はいまいちピンとこなかったが、アルバム発売されてあの曲順で聴いたらものすごくよさがわかった。そして今回のライブでそのよさはさらに高まった。
21.ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜
「ごめんよ〜」とこの曲はライブの定番になってほしいな、と思った。デデデデ〜デデのイントロで全員超反応、大盛り上がり。サビでは天井から白い風船が大量に落ちてきて、みんなで叩いて上に上げたり持って手を振ったりした。すげえよ!
22.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
前曲とのつながりがスムーズ、イントロで感激、そして同じく盛り上がれる!「With you」で桑田さんは観客を、観客は桑田さんを指差し一体に!
23.マチルダBABY
これは完全に予想外。まさかやるとは。観客の盛り上がりもハンパじゃなかった。アルバムとライブでこれほど印象が違う曲も珍しい。絶対にライブのほうがいい!
テンポは激速、勢いは沸点、アドレナリン全開、まさにライブ!「マチ〜ルダベイベ〜NoNoNoNoNoNoNo!!!」でついに特殊効果投入!大爆発!耳やられた!爆発の時の熱がここまで伝わってきた。さらに火柱も投入、曲が進むごとにより過激に!
24.イエローマン 〜星の王子様〜
勢いを失うことなく、さらに加速してこの曲へ。サザンでは近年稀にみる売り上げの悪さだったが、個人的には高校の時ものすごくハマッていた。この曲の次のシングルが「TSUNAMI」だったから、売り上げ枚数の上昇率が最も大きかったはず。
タイトル通りイエローを前面に押し出した演出。黄色い帽子に黄色い「横断」の旗、靴入れという小学生ファッションの桑田さんと大勢のイエローダンサーズで最高潮!
25.BOHBO No.5
そして待っていましたBOHBO!!!DNAが求めていた感じだった。今回のツアーはこれがないと。これもまたCDよりもライブのほうが映える曲。サビはもう狂いそうなくらいの盛り上がり。
生T字開脚を見ることもでき大満足。左のT字開脚やっているダンサーがなかなかうまくT字開脚できず辛そうだった。
この曲で終了。
   〜ENCORE〜
「アンコール!」や「桑田」コール、ウェーブが起こる中アンコール開始!
1.勝手にシンドバッド
予告なしのいきなりシンドバッド!こうきたか!無条件に盛り上がる!27年前のデビュー曲なのに!「今何時!」のパワーといったらそれこそ筆舌に尽くしがたい。
2.TSUNAMI
この曲をライブで聴けたことは幸せだったが、聴けたことで一抹の悲しさも感じた。これまで新旧含めた「サザンの全て」みたいな感じの曲構成だったので、このツアーで全て終わっちゃうんじゃないかなと思った。スクリーンに津波が映し出されて「風に戸惑う・・・」と始まった瞬間、これでアンコールが終わったら本当に・・・と思ってしまった。曲は本当に素晴らしかった。あの桑田さんの声、サザンじゃないとできない曲だった。その素晴らしさになにもできずその場にただ立っていた。
3.LOVE AFFAIR〜秘密のデート
本当に終わってしまうのでは・・・そんな気持ちが飛んでいったのがこの曲。いいね〜軽快なテンポとステージ上を動き回る桑田さん。メンバーにも近づき本当に楽しそうな表情。スクリーンには天使風コスプレの毛ガニさんも登場、映像だけど毛ガニさんが見られてよかった。やっぱり毛ガニさんいてこそのサザン!準メンバーだけど。
アンコール後に「28年目ですが、さらに30年、その先に向けて頑張りま〜す!」「また来るからな〜!!!覚えとけ〜!!!」と桑田さんが言ったので一安心&大感激&大感動。
4.心を込めて花束を
「最後に心を込めてこの曲を歌います」と言ってこの曲。
茅ヶ崎ライブの時のラストがフラッシュバックした。ライブは直接見ることができなかったけど、WOWOWで見て、シングル「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」に収録されたライブVer.を聴いていた。なぜか最近よくこの曲を聴いていたのは何かの偶然か。
素晴らしいラストだった。