スタンドー!!!アリーナー!!!

昨日実家から荷物が届いた。中身はなくなりそうで頼んでいた命綱の銀シャリと、これまた頼んでいた桑田佳祐「AAA2004 THE GOLDEN AGE OF BRITISH ROCK〜愛と青春の英国ロック〜」ライブビデオと、「サザンオールスターズ 年越しライブ2004-2005「暮れのサナカ」」ライブビデオ。
実家にはWOWOWがないので、WOWOW持っているおふくろの友人に頼んで録画してもらった。曲やライブの内容を知らない状態で見たかったので、これまで公式HPのセットリスト、ファンクラブ会報、芸能ニュースなど全て見ないようにしていた。これで食えるし楽しめる。感謝感謝。
さらにビデオの下に缶ビールが入っていた。しかも500!しかも生!「これを飲んでライブを楽しめ」という粋な計らいだろうと勝手に解釈した。こっちに帰ってきてから一滴も酒は飲まず頑張って禁酒していたが、親に勧められた酒は断れない。ビールが完全に冷えてからビデオを見た。もちろん超大音量。両隣が空室で本当によかった。
「愛と青春の英国ロック」は洋楽に疎い私でも楽しめた。40年前の曲から名前を聞いた程度のThe Whoや、超有名どころのDeep Purpleまで「英国ロック」を楽しめた。「Wild Thing」って39年も昔の曲だったのか。
途中途中に桑田佳祐がコスプレしてブリティッシュ・ロックの起源、歴史を話す映像が流れた。これが面白くてわかりやすく、おかげで知らない曲も興奮して楽しめた。
後半原由子が出てきて一緒に歌った場面は微笑ましかった。原由子著の「娘心にブルースを」に昔の二人のことが書いてあるが、いろいろとあって今こうしているんだな、本当にいい夫婦だなぁと思った。
MCや参加者に配った(WOWOW視聴者には開演前に画面に映した)メッセージカードで桑田佳祐が言っていたが、AAA(Act Against AIDS)は、エイズを自分自身の問題として考え、エイズがなくなることを願うイベントだから、やはりいつかはこのイベントが終わらないといけないと思う。
AAAに参加している多くの人のこういう思いとは逆に、エイズは年々深刻な問題になっている。普段エイズについて考えることなんてないから、一年に一度のこのイベントを大切な機会にして考えたい。ファンとしては毎年ライブしてほしいが。
「暮れのサナカ」はサザンとしては久々の年越しライブということとビールの入り具合で、最初っから興奮しっぱなし!
オープニングの「DING DONG(僕だけのアイドル)」→「フリフリ'65」→マンピーのG★SPOTでもうシビれた!一曲目は毎回予想外の曲がくるがこうきたか。
「彩〜Aja〜」から「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」までの7曲の流れは秀逸で、サザンファンならこの選曲の良さと濃さに酔いしれたと思う。
横浜にちなんだ曲のメドレーでは、桑田佳祐がラジオで時々言っている昔の日本の歌謡曲へのリスペクトが表れていた。美空ひばり、淡谷大先生、いしだあゆみ青江三奈中村雅俊(曲提供)の歌とサザンメンバー+α出演の横浜ドラマがマッチしていてよかった。マリンルージュで愛されたい。
後半の怒涛の畳み掛けはアドレナリン出っ放し。「マチルダBABY」のCDとライブとの落差には演奏される度に驚く。ライブ版は恐ろしいほどハイテンションVer.だ。
メンバー、サポートメンバーの元気の良さと一体感が見ていてすごい気持ちよかった。それにはじけっぷりも。「♪女呼んで揉んで抱いていい気持ち〜」(女呼んでブギ)なんて軽快に歌えて、それが許されるおっさんは桑田佳祐しかいないだろう。それに対して「もういっちょ〜」の掛け声をかけるハラボーにはもう感服。
ボディ・スペシャルII、勝手にシンドバッドなどのいわゆる定番盛り上げ曲はなかったが、それ抜きでも満足できる内容だった。サザンの曲をほぼ全て知っている人にはたまらなかっただろう。
曲数が少し足りなかった気がするが、年末に4日間やったと考えればしょうがない。平均年齢が50歳近いとは思えない。すげえおじさん・おばさん達だ。
このライブを見た日に春のセンバツで「君こそスターだ」が開会式の入場行進曲に選ばれたのは何かの偶然か、それとも勝手な思い込みか。試合以外に楽しみが一つ増えた。
「アルバム出すから〜!」と毎回言われていったいどのくらい待ったのだろう。今年こそお願いしますよ。