労働とは、雨とは

勤労感謝の日。祝日だから惰眠を貪り布団と戯れ……とはならず、いつもどおり早起きをして、洗濯をして、傘を広げてコインランドリーに向かい、100円玉と引き換えにぐるぐると回る洗濯物を眺めていた。今日は一日中雨と昨日の時点で予報されていたので、まず洗濯物をなんとかしないとといつ気持ちがあった。保育園翌日で洗濯物多いし。


コインランドリーに向かう時も、いる間ももちろん耳に入っていたのは『いつも何処かで』の曲。日の出を過ぎても雨雲の影響で外は暗いままで、その分コインランドリーがやけに明るく感じて、まるでステージのスポットライトみたいだなあと思った。特別なスポットライトの下で桑田さんを聴く、それだけで何か幸せな気がした。


勤労感謝の日、労働とはと思う。働かなくなるとボケるとか言われるけど、労働以外にやりたいこと興味があることがありすぎるので、できることなら働かずに過ごしたい。働かずに日々の小さな日常でいろいろな発見や思いにふけたい。桑田さんの歌が耳と心に入り、コインランドリーでぐるぐるを眺めながら、ふとそう思う。


労働は気持ちをメランコリックにさせて、雨はそれを加速させる。休日はそれを思うことができる。