『岩泉舞作品集 MY LITTLE PLANET』を読んだ

子どもの頃に多分ジャンプで何かの作品を読んで、それで好きになって作品集を買った(買ってもらった)はず。かなり昔かつ自分も小さかったのではっきりとは覚えていないけど、家にあって小学校の時に何度も読んでいた。寡作な人だったので、連載とかで作品が出ることはなかった。でも、連載作品じゃないのに強烈に印象に残り単行本買ったということで、未だに心に残っていた。


その作品集にこれまで未収録だった作品と、なんと新作!が追加されて新たな作品集として出た。ジュブナイルな気持ちが今また揺さぶられて、わくわくしながら読んだ。岩泉舞さんってすごいなと、大人になってもやっぱり思った。
過去作品は絵は30年前のものなので今の漫画界とは当然違うけど、それでも魅力的に感じるものがある。何より、今読んでも、なんなら昔読んでストーリーを知っているのに、独創的な世界に惹き込まれる。
新作も岩泉舞さんだからこそ描けるであろう世界だった。現在でも描けるのであれば、今後も新作を少しずつでもいいから描いてほしいなと強く思った。


表紙が昔の作品集と同じだったのがよかった。表紙を見ただけで子どもの頃に読んだ感情が甦ってきた。感情と共に、夏休みに窓が開いて静かな風が入る家の中で一人読んでいた場面が浮かんでくる。
こんな大切な気持ちを再び思い出させてくれた今回の発売には本当に感謝している。実家に帰省したら昔のほうの作品集を探してみようと思う。