暗躍散歩

日本の伝統に則り正月にきちんと寝正月をして過ごしていたところ、無事体の成長に成功した。太ったのではない、成長だ。


大人になっても成長し続けることができるというのは嬉しいことだが、元に戻すのも大人としての役目だと思う。
そんなわけで最近は寒い早朝に散歩をしている。


真っ暗な時間帯にできるだけ人のいないところを徘徊、いや散歩している。
人のいないようなところを歩くということは外灯もほぼないところを歩くことになるので、時たま同じく歩いている人がいるととても驚く。驚きでドキドキしながら「5時からこんなところで何してんだ!」と思うが、自分にブーメランが返ってくるだけ。


人に会いたくない、すれ違いたくない、顔を見られたくないという犯罪者心理の中散歩しているので、日が昇ってくるとともに帰宅する。まるで鬼滅の刃の鬼のような過ごし方になっている。太陽の下の散歩は今はしたくない。


5時から1時間ちょっとの散歩だけど、それなりに汗をかくので適度な運動になっている。成長が後退するのは悲しいけれど、元に戻るというのは喜ばしいことなので今後もう少し頑張るか。
これからもできるだけ人のいないところで暗躍するぞ。