田んぼ

実家経由でいつもお米をくれる父の兄、おじさんが今年で田んぼをやめることを昨日聞いた。体力的なものなどがあるらしいが、ショックでしばらく何も考えられなかった。


子どもの頃はもちろん、一人暮らし始めても、社会人になっても、結婚しても、ずっとそのお米をもらっていて、おじさんの米が自分にとっての米だった。今では娘もおじさんのお米を食べて元気に育っている。


そんな、ある意味当たり前だったことがなくなってしまう。お米がもらえないとかいうことではなく、おじさんが米作りをやめるということが自分にとってショックで、悲しかった。時間は確実に進んでいるということを残酷に知った。
最近は行けていないし田んぼの手伝いもできていなくて、おじさんの好きなビールや日本酒をありがとうの気持ちで時々送ることしかできていなかった。いつかは終わるのかもと思いつつ、どこかでまだもう少し続くだろうと思っていた。
手伝いもできず田んぼが終わってしまった。また一つ後悔が増えてしまった。


その後田んぼはやめるけど畑は続けて、田んぼの場所には蕎麦を植えると聞いたので、完全に農業全てをやめるわけではないと聞き少し気持ちが上向いた。それでも寂しさはまだ残るけれど。


あの美しい田園風景と360度自然いっぱいの、どこを見ても、どこまでも緑が続くおじさんの家にまた行きたい。もう後悔したくない。これからはますますおじさんのお米をしっかりと味わおうと思う。