『半沢直樹 アルルカンと道化師』を読んだ

半沢直樹シリーズ最新作。最新作にはなっているが時間軸は昔に戻って、大阪西支店の融資課長の頃の物語になっている。
融資とM&A、謎の絵画を巡るストーリーだが、見事な水戸黄門的展開、倍返しで読んで興奮するし、読み終えるとスッキリする。半沢みたいな人がサラリーマンには必要なんだけど、現実には上を向いた者、忖度したものがいい思いをするというわけで、なかなかリアル半沢はいないんだよなあ。
ピンチと調査、反撃が何度も繰り返される展開の中で、第八章は読む者の心に訴える特殊な章になっている。この章はぐっと来た。
現代人にとって水戸黄門水戸黄門的創作は必要なのではないかと、改めて思った。


半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹 アルルカンと道化師