野人中西引退

ワールドプロレスリング中西学引退試合を見た。
首の怪我から来る明らかな動きの悪さ、そして元来の不器用さが思いっきり出ている試合だったけど、それが逆に胸を打たれた。最後まで不器用な野人中西としてリングに立っていた。


最後はGTR、カミゴェ、レインメーカー、ハイフライフローと一番きつい技ばかりを受けて負けたけど、その受け方も不器用な感じがした。でも、その不器用な受け方が今のトップ同士の綺麗な受け身に比べてリアルだったし、何より中西らしさがあった。バルセロナ五輪出るくらいの才能があったけど、どうしても不器用だったんだよなあ。それが見ていても伝わってきて、でもそれが中西の個性で応援したいと思えたんだよなあ。


今は天国プロレスで活躍している山本小鉄さんが「涙が出たのは中西だけだった」とIWGP中西戴冠の時に語っていたけど、不器用で、でも真っ正面からぶつかっていってというプロレスラーらしい姿勢が好きだったのかな。「プロレスラー」という体格とぶつかり合いは日本人では中西にしか出せなかったと思う。


中西選手お疲れ様でした。改めてボブ・サップ戦を見たけど、めちゃくちゃイケメンでかっこよかった。そしてサップに正面からぶつかっていく姿、心からシビれた!
野人最高!ホー!!!