雨に〜濡れなが〜ら〜ただ走る〜人がいる〜(三善英史風)

平日深夜割引を利用するため4時前にゲートくぐって帰省スタート。天気予報ではほぼ雨に降られず曇りの中行けるはずだったのに、いざ走り始めると高速乗って5分後くらいにはパラパラ、それから着くまでずっと雨に打たれ続けていた。
進めば進むほど雨も強くなり、途中サービスエリアで給油する時は手がかじかみすぎて店員さんにレインコートのチャック開けてもらい、ガソリンのカード出してもらった。地獄だ。


那須高原あたりの牛糞臭さも、仙台あたりの懐かしい匂いも、山越えの木々の匂いも、全て湿った香りがブレンドされて、雨で目の前真っ白な中を走り続けて到着した。実家は誰もいなかったので、まず濡れたもの脱いで、それから洗面所でひたすらお湯を手に当てていた。指が完全にカチコチ。ようやく指が動くようになり携帯を見ると、妻から娘が熱出して保育園休んだという連絡があり、ますます胸がドキドキしてきた。申し訳ない。電話を終えると全身ガタガタ震えてきたので風呂に入り、湯船の中でずっと手をグーパーして解凍していた。が、700km雨の緊張が先にとけたのか、いつの間にか寝ていて湯船に沈み、お湯が体の中に入ったことで目が覚めた。危ない。


風呂から上がり暖を取っていると両親が帰ってきて、さらに親戚のおじさん夫婦が来てくれて、久しぶりに話をした。直接会うのは約3年半ぶりくらいになるのかな。「老い先短いから、会える時に会おうと思って」という言葉に、そんなこと言わないでよと思った。子どもの頃いろんなこと教えてくれて、お酒好きで、最後はいつもコロッと寝ちゃっているおじさんも70を過ぎていた。こういう時時間進まないでほしいなと思う。
みんなで話している中で、健康の大切さ、楽しいことをやることの面白さ、そして伴侶を大事にすることの尊さを教えてもらった。あの親父がおふくろのことを気に掛けている様が非常に伝わってきて、少しぐっときた。
人生の先輩から学ぶことは多い。久しぶりに会って話をして柄にもなく胸が熱くなった。でも体の芯はまだ冷え切っていて、ストーブの熱が非常にありがたかった。
後から書いているけど、寒さでこの日の記憶が曖昧。