『伊豆漫玉ブルース』を読んだ

伊豆に移住した桜玉吉の日々が綴られている。
ファミ通しあわせのかたち読んだ時からずっと桜玉吉が好きで、今作ももちろん買った。前作「伊豆漫玉日記」を再読して復習してからわくわくして新作を開いた。
一話ごとに変わる(多分その時の精神状態)絵、タッチが面白く、また安心感がある。話の内容はオチを付けようと力が入ったものではなく、本当に日々の中でのちょっとしたこと、気付いたことを淡々と描いていてゆるい。
東京の漫画喫茶から伊豆に移住し、そこでの暮らしの新鮮さ、大変さが桜玉吉のあの視点で描かれている。虫や落ち葉との毎日の対決が大変な一方、自然の風と空気を感じながら温泉に浸かっている。いいねえ。こんな日々を読めるだけで幸せ。
いいことばかりではないと思うけど、こんな生活に憧れる。そして桜玉吉がこんな生活していることとその作品が読めることが嬉しい。毎年一冊だと思うけど、この伊豆漫玉シリーズ続けてほしい。

伊豆漫玉ブルース (ビームコミックス)

伊豆漫玉ブルース (ビームコミックス)