『ナナメの夕暮れ』を読んだ

オードリー若林のエッセイ。
M-1でブレイクした若手時代から9年間のおじさんになるまでの時間が詰まっている。本の間に見える悶々とした感じと客観的に見ている感じが、同じような性格で拗らせている自分にとっては快感に感じた。そして自分も数年したらこういう考えになるのかなとも思った。
客観的から達観したというように感じる部分もあるけれど、それは最後まで読むと「だいたいわかってきた」若林なんだなとわかる。
そして、ナナメに見ていた若手時代からナナメに見ることをやめた過程、その方法は結構いろんな人が参考になると思う。上じゃなく正面を見る。


最後の方の「人生は“合う人に会う”」という言葉がとても刺さる。そうなんだよな。
前田健(まえけんさん)と父の死が大きく影響したという若林。人見知り学部が若手で本作が40になるまでだとしたら、40代での考えもまた一冊のエッセイにまとめてほしいと思う。


ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ