難解だった。
数々の物証があり、しかも容疑者は二人。それなのに犯人がどちらかわからない。調べれば調べるほどどちらかに間違いないと思えるのだけれど、確定的な証拠がない。さらには殺人ではなく自殺ではないかという可能性も出てくる。
難解だった。さらには犯人がどちらかを明かさないまま終わるため最後は読者自身が犯人を考えないといけない。終盤の康正と加賀刑事のやり取りがヒントのオンパレードとなっているのでそこから最後の犯人を当てろということか。
加賀刑事の信念が現れていて、康正と話している言葉の一つ一つに重みと説得力、そして優しさがあった。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/05/14
- メディア: 文庫
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